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Home » 特集 » もりさんのヒルダ
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もりさんのヒルダ

「太陽の王子ホルスの大冒険」を公開時に観た僕の世代は、みなヒルダにイカレてしまった。それは可愛いとか萌えとかいうものとは断じて違う。二次元の作られたものではなく、考え行動する、そして主張を持った一人の人間を感じて、忘れられない実在の人物となったものなのだ。

2011年3月21日日本テレビ系列で放送された「スタジオジブリ物語」の中で、宮崎さんはこう言っている。

「僕らが想像もしてなかったものを高畑勲はやろうとしていて、それに応えたのは森康二(さん)しかいなかったんですね。ヒルダが(雪狼に襲われるシーンで)フレップという子供と熊を自分の首飾りを与えて逃して見送る姿を見た時は、凍りつきましたからね。こんな映画を作っていたんだと。初めて観たって感じでね。ショックでした。」

また、高畑勲さんも「もぐらの歌」の解説でこう記している。

「吹雪のシーンの森さんの作画について、ぼくは別のところに書いたのでもう繰り返す事はしないが、そのパトスの表現はまさに鬼気迫るものがあったと自分の作品であっても恥ずかし気もなく断言したい。森さんの描くヒルダは他の誰のともちがっていた。森さんのヒルダだけが本当のヒルダだった。前にも書いたが、首つきからしてちがっていた。森さんからのおそろしいばかりのエネルギーを全身にみなぎらせていた。」

僕らの仲間はみなこれまでに何十回と「ホルス」を見ているが、それぞれがこのヒルダに心を奪われた瞬間、あの時こそアニメーションに魅入られた時ではないかと思う。

この技は悪魔のものではないかという気がして、ゾっとしたものだ。並の人間の描けるものではないと今でも思う。戦慄というほどに感動したこの喜びは生涯、アニメーションの素晴らしさを身体の中から教えてくれる。もりさんのアニメーションは本当に恐ろしい。(なみき)

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