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海外の展示

各国の博物館や展示を視察しています

1937年のパリ万国博覧会のために作られたシャイヨー宮にある映画博物館(Musse du Cinema)は、伝説的なコレクター、アンリ・ラングロアが設立したシネマテーク・フランセーズと映像機器のコレクションが基になっています。ミュージアムの見学はガイド付きのツアーのみとなっていて、20人ぐらいのグループで出かけていくようになっています。ゾートロープやミュートスコープ、マジックランタンなどの映像機器は全くの美術品のように豊富に展示され、リュミエールが初めて一般公開したグラン・キャフェのコーナーもありました。なんといっても圧巻はレイノーのショー「テアトル・オプティーク」で使われた投影型巨大プラキシノスコープです。映画の発明以前に人々が愛した映像とはアニメーションだったことがわかります。ディズニーの展示とか、チェコのトルンカのスケッチやコンテなどありますが、総じて古い展示ばかりだと思ってしまいます。歴史がありすぎるのも考えものです。海外にもアニメーション専門のミュージアムこそありませんが、映画の歴史を誇る国の博物館には、必ずアニメーションに関する貴重な展示があります。映画祭で訪れる国々でそうした博物館を見学するようにしていますが、中でも感心したものがフランスのアンリ・ラングロア記念映画博物館とイギリスの映像博物館MOMIです。

一方、リサーチと建設に30億円をかけて1988年にオープンしたロンドンのMOMI映像博物館(Museum Of Moving Image)は映画だけでなくテレビをも範疇に入れ、映像の歴史を網羅したミュージアムです。マジック・ランタンやリュミエールやメリエスなどの古典もありますが、ハリウッドの誕生やスターの衣装、SF映画などの展示も多く、近代的な部分も強調しています。ミュージアム・グッズも充実していて立派なストアになっていますし、ガイドブックも日本語を含め各国語が揃っていました。

ここのアニメーション・コーナーは充実しています。クェイ兄弟の「ストリート・オブ・クロコダイル」とトルンカの「悪魔の水車小屋」のセットが並んでいたり、チャック・ジョーンズの原画、カナダのキャロライン・リーフ監督の砂アニメーションの原物とか、興味深い現代の物があります。しかし、このコーナー自体が手狭のために展示物がケースにぎっしり積み込めすぎていて個々の解説などがおざなりになっているのが残念です。

感心したのはインストラクターが子供達を指導している体験コーナーでした。真ん中の円形のテーブルを設えてゾートロープの絵を描いてもらって、廻して見るという原始的なお遊びですが、来場者に大人気でした。

このMOMIは数年掛りの改装で現在は休館中、そしてパリの映画博物館も1997年の火災の影響で改築されるようです。いずれも次に姿を見せる時にはアニメーションの展示が拡充しているのではないでしょうか。

他にはフランクフルトにあるドイツ・フィルム博物館(Deutsches Filmmuseum)を訪れました。小さいながら映画の発明から現在までの変遷の様子をうまく紹介していました。ロッテ・ライニガーが影絵アニメを撮った撮影スタンドが展示されていました。「空飛ぶ魔法の絨毯」が懐かしいものでした。ブルーバックの絨毯に来場者がのると、モニターには空を飛んでいる地上の絵が合成されて移るものです。費用もかからず、全く単純なものですが、意外に好評で見ている人も喜んでいました。遊びの要素を入れることは大事です。

博物館とは違って、フェスティバルの際の展示は個人にスポットを当てるので内容も濃く、これこそわがミュージアムにそのまま欲しいものばかりです。

やはり老舗アヌシー・フェスティバルに優れたものが多く、1975年のA.アレクセイエフの展示は印象的で、おもわず駅のポスターを失敬してきたほどでした。1987年にはF.バックの「木を植えた男」原画展、1995年のP.グリモー追悼展示では、ホールのあちらこちらに「やぶにらみの暴君」の像がたてられていました。会場全体が彫刻館のようでした。1999年には、アニドウの「A Landmark for Japanese Animation」が開催されましたが、「カリオストロの城」の原画コピーを盗まれ、警備の重要性を学びました。

最近の収穫は、展示よりワークショップを大きく行っていたブラジルのアニマムンディ映画祭(2001)です。紙や砂で描くアニメーション、クレイアニメ、35mmフィルムに直接描いてすぐムビオラで見せるコーナーなどなどたくさんの子供たちで賑わっていて、熱気が明るい未来を感じさせてくれました。人間がコマ撮りでカタカタ動くピクセレーションも人気で、衣装や小道具を用意し、ちょっとした家族の動く記念写真ともなる楽しいコーナーでした。慣れたインストラクターが指導するので無駄なく20分ほどで楽しい寸劇が出来上がります。これもぜひ取り入れたい趣向です。

サンパウロのブラジル銀行で行われたのR.セルベ監督(ベルギー)の大回顧展が開かれた際は見学するよりも本人からビデオ記録を頼まれて撮影に夢中になりました。後で見るとこれは大変貴重な参考映像になりました。

日本でも国立フィルムセンターには大藤信郎氏の撮影スタンドがあったり、東京都写真美術館には映画史以前の映像玩具が充実しているので、勉強させて頂いておりますが、アニメーションに関してはアニドウの出番があると自信を持っています。

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